AST(GOT)の数値が高い

肝機能AST(GOT)の数値は改善できるのでしょうか?数値の見方や数値が高くなる原因、対処法をご紹介します。

AST(GOT)の数値の見方

AST(GOT)は、アミノ酸やエネルギーの代謝を行う酵素のひとつで、肝臓・心臓・筋肉などに含まれています。

厚生労働省によると、ASTの基準値は30 U/L以下とされており、それ以上は肝細胞や心臓に何かしらの影響が出ている可能性があります。

AST(GOT)の数値が高くなる原因

肝炎

母子感染が多いとされるB型肝炎や、注射針の使いまわし・刺青などで起こるC型肝炎などのウイルス性の肝炎のほか、アルコールの過剰摂取によるアルコール性肝炎が原因のひとつと言われています。

特に急性肝炎では非常に高い数値になることがあります。

脂肪肝・肝硬変・肝臓がん

肝臓に脂肪が蓄積した状態の「脂肪肝」、肝臓が硬く小さくなった「肝硬変」などの肝臓の疾患が原因となることがあります。

脂肪肝や肝硬変などの肝臓の異常が進行すると「肝臓がん」を引き起こし、ASTの数値により影響を与えることも考えられます。

肝臓以外の疾患

ASTの値だけが高い場合は、心筋梗塞・溶血性貧血・筋疾患など、肝臓以外の疾患も考えられます。肝臓が原因かどうかを知るためには、ALT(GPT)の値も調べましょう。

AST・ALTどちらの値も上昇している場合は、肝臓に疾患がある可能性が高くなります。

AST(GOT)の数値を改善する方法

アルコールを控え、バランスの良い食事を摂る

アルコール性肝炎が原因の場合、本当はお酒を控えることが大切です。また、栄養バランスの良いヘルシーな食事を心がけ、肝臓に脂肪が付くことを防ぎましょう。

ASTの数値が下がっても、アルコールを摂りすぎたり、暴飲暴食したりしないよう注意してください。

生活に運動を取り入れる

ASTの数値が高くなる原因は、「脂肪肝」が多いと言われています。肝臓に付いた脂肪を減らすためには、毎日の生活に運動を取り入れることが大切です。

まずはウォーキングなどの軽い運動からはじめ、徐々にジョギングやスイミングも行っていきましょう。

医師に相談する

ASTの数値だけが高い場合、肝臓ではなく、腎臓や筋肉に異常が起きている場合もあります。

特に心筋梗塞を起こすと呼吸困難や意識障害、血圧の低下を引き起こし、場合によっては死に至る可能性もあるため、できるだけ早めに医師に相談しましょう。

AST(GOT)の数値が高いまま放置した場合

ASTの値が高いまま放置してしまうと、肝硬変や肝臓がんなど、非常に重篤な肝臓の疾患を引き起こす可能性があります。

肝臓は回復力の高い臓器なので、早めに対処することで改善が見込めるでしょう。また、心臓や筋肉の異常を知らせるサインかもしれないので、すぐに原因を調べ対処することが重要です。