トマト

古くからヨーロッパでは「赤くなると医者が青くなる」と言われてきたトマト。美味しいうえに健康にも良いならば、ぜひ毎日の食卓の必須食材として並べたいものですね。近年の研究では、トマトに含まれている特定の成分が、肝機能に良い影響をもたらすことが報告されています。

ここでは、トマトに期待できる効果やトマトの主な種類、トマトに含まれている主な栄養成分などについて解説しています。

目次

トマトに期待できる効果

トマトに期待できる様々な効果の中でも、特に肝機能の改善に関与すると言われているのが、リコピンと13-oxo-ODAです。

リコピンの肝臓がん抑制効果

京都府立医科大学、国立がんセンター、株式会社カゴメは、産学連携の共同研究により、トマトやトマトジュースに含まれるリコピンに、肝臓がんの発生を顕著に抑制する働きがあることを発表しました。

リコピンとは、トマトやスイカなどに含まれている赤い色素のこと。カロテノイドの一種で、非常に強い抗酸化作用を持つことで知られています。

なお抗酸化作用とは、様々な病気の要因となる活性酸素を除去する働きのこと。活性酸素は、脳卒中や心筋梗塞、ガンなどにも深く関与している物質と言われています。

13-oxo-ODAの脂肪肝改善効果

2012年、京都大学の研究グループは、トマトやトマトジュースの中から、新たに注目すべき新成分13-oxo-ODAを発見。マウス実験などにより、この13-oxo-ODAに、脂肪肝や高中性脂肪血症の改善効果があることを見出しました。脂肪肝や高中性脂肪血症は、心筋梗塞や脳卒中などとも関与する怖い症状。13-oxo-ODAへの期待が高まります。

なお13-oxo-ODAの発見がマスコミで大々的に報道された結果、日本では一時、トマトジュースが大ブームに。スーパーでは売り切れが続出したほどです。

トマトの種類について

世界中に約8,000種類もあると言われるトマト。日本でも様々な品種が栽培されて、世帯のお好みに応じた種類が食卓へとのぼっています。以下、スーパーなどでよく見る人気のトマトをチェックしてみましょう。

アイコ

ミニトマト(プチトマト)の代表格。長楕円形で果肉が緻密。ゼリー部分が少なく甘味が強いことが特徴です。

桃太郎

大玉のピンクトマト。国内のトマトのシェアの70%を占めるとも言われています。もっぱら生食用。

華クイン

中玉サイズの中では大人気の品種。甘味、酸味、風味のバランスが良い完成度の高いトマトです。主に長野県駒ケ根市でハウス栽培されています。

千果

ぶどうのようにたくさんの実を付けるミニトマト。糖度8~10度と、甘味の強いトマトです。

フルティカ

1玉40~50gの中玉サイズ。平均糖度が6~7%とやや高めで、栽培方法によっては10%を超えることもあり。

トマトに含まれる主な栄養成分

トマトに含まれる主な栄養成分を見てみましょう。

  • リコピン…トマトの赤い色素のこと。肝臓がんの発生を抑制する働きがある、との研究報告があります。
  • 13-oxo-ODA…2012年に発見された新成分。脂肪肝改善効果などがあるとされています。
  • ビタミンC…強い抗酸化作用を持つ成分。様々な病気の予防効果や肌の美容効果などがあると言われています。
  • ビタミンE…ビタミンCと同様、強い抗酸化作用を持つ成分。非アルコール性脂肪肝炎の改善作用が報告されたこともあります。
  • カリウム…過剰に摂取された塩分を体外へ排出する作用があります。
  • 食物繊維…腸内環境の改善を通じ、免疫力の強化や美容上の効果が期待できます。