しじみ

しじみの肝機能改善に期待できる効果や、有効成分に関する情報をしじみの身はもちろん、しじみの貝殻についても解説しています。

しじみに含まれる肝機能改善に効果的な成分

しじみ

しじみにはこれから紹介するオルニチン、タウリン、亜鉛のほかにも、鉄分やカルシウム、ビタミンB12が含まれており、肝機能の改善に効果的な食材です。

オルニチン

オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の働きをサポート。肝臓の代謝や解毒作用を支えるため、お酒を飲む時に特に効果を発揮し、二日酔いの改善が期待できます。

また、オルニチンは、疲労のもととなるアンモニアの分解にも効果的。オルニチンがアンモニアを尿素に変換することで、疲労回復にもアプローチします。

タウリン

しじみには、オルニチンの他にもタウリンというアミノ酸も豊富に含まれています。タウリンは肝臓の解毒能力をサポートするため、アルコール障害にも効果的。

そのほかにも、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす、血圧を正しく保ち、高い血圧を下げるなど、健康診断の数値が気にする方の強い味方となる成分です。

亜鉛

亜鉛にはアルコールが原因である肝臓病患者の肝機能を改善する可能性があるほか、抗酸化作用によって肝組織の炎症を抑制する効果が期待できます。

亜鉛は人体で貯蔵できないため、食事などで常に摂取しなくてはなりません。正常な成長と発達、適切な味覚や嗅覚、生殖機能にとっても不可欠な成分です。

しじみ貝殻に含まれる肝機能改善に効果的な成分

「二日酔いにはしじみの味噌汁」と言われているほどに、肝臓によい働きをする食べ物の代表格であるしじみ。

近年、その身だけではなく、貝殻にも有効成分「カルサイト」が含まれていることが発見されています。

カルサイト

カルサイトとは、しじみの貝殻をおよそ500度で焼くと発生する、カルシウムの結晶構造が変化したもの。

国立弘前大学医学部元教授の佐々木甚一医学博士を筆頭に行った研究により、しじみ貝殻を焼くことで、肝機能改善をはじめ、中性脂肪や総コレステロールの改善、免疫力の増強など、多機能な働きが発見されました。

佐々木氏による実験では、カルサイトを肝臓障害を持つラットに投与したところ、肝機能の数値が抑制され、生存率が激増。

3ヶ月間投与した後の具体的な数値は、AST(GOT)が約60%減、ALT(GPT)が約62%減の抑制となりました。

その結果、カルサイトには傷付いた肝臓の細胞を修復する機能があるのでは?という結論に達したのです。

※参照元:Jouenal of US-China Medical Science Volume 8, August2011 青森県国立弘前大学医学部による研究データ 2011年8月発表 

カルサイトの実験概要

改善データ 二日酔いに効く!しじみんの口コミ|2ヶ月で感じた3つの効果! https://wedding.ichigolog.jp/karusaito_ast_alt/

肝臓障害を自然発生するラット(LECラット)を用いた動物実験で、焼いたシジミ貝殻粉末(炭酸カルシウムの結晶構造がカルサイトに変化したもの)を毎日投与するグループと、投与しないグループに分け、それぞれ経過観察。

長期間投与による毒性試験の指標として、体重及び、血液成分(赤血球、白血球、PCV、Hb値)を測定のほか、肝機能改善効果を調べるために、AST、ALT、IAPなど、血清中の肝機能酵素の測定しました。

その結果、非投与群に比べて、焼成シジミ貝殻のカルサイト投与群は、肝機能値の上昇が大幅に抑制され、肝機能を改善する効果が。

次に炭酸カルシウムの結晶構造がカルサイトのホタテ貝殻粉末を同様にラットに投与し比較検討したところ、 同じカルサイト構造であってもホタテ貝殻には肝機能の改善効果は見られませんでした。

したがって、カルサイト構造を有するシジミ貝殻粉末のみ、肝機能改善効果があることが判明しました。

※参照元:Jouenal of US-China Medical Science Volume 8, August2011 青森県国立弘前大学医学部による研究データ 2011年8月発表 

ページの監修者情報

医学博士・元国立弘前大学医学部教授佐々木甚一氏

佐々木甚一氏

米国立衛生研究所、パスツール研究所などでも多数の研究機関に従事。専門は免疫、腫瘍学、食品機能学。大和しじみの生産地である青森県津軽地方に、江戸時代から伝わる民間伝承をもとにして、しじみの貝殻に含まれる栄養素と健康の関係性に注目。
津軽地方で用いられてきた「体調が悪いときは、焼いたしじみの貝殻を粉末にして飲む」という健康法から、独自の結晶構造「カルサイト」を突き止めました。

佐々木甚一氏

経歴

  • 弘前大学元教授。1940年、岩手県生まれ。岩手大学大学院農学研究科修士課程修了(獣医学専攻)。獣医師、農学修士、医学博士。
  • 弘前大学教授、評議員を経て現在、弘前大学、青森県立保健大学非常勤講師。青森県黒ニンニク協会、(有)柏崎青果顧問。その間、米国国立NIH、ベルギー国立パスツール研究所、ダッカ大学、中国医科大学、テネシー大桷から招聘され研究に従事する。専門分野は、病原性微生物学、免疫学、腫瘍学、食品機能学。