肝機能の改善にぴったりな貝の成分や期待できる肝臓への効果などをまとめています。

肝機能改善に効果的な貝とは

食卓でもおなじみの帆立、蜆、蜊、蛤といった貝類。実は、貝類は肝機能の改善に有効な、ある栄養素を豊富に含んでいます。その栄養素とは、ずばり、「タウリン」。栄養ドリンクでもおなじみの栄養素ですね。お酒をついつい飲みすぎてしまった日の翌日には、タウリン配合の栄養ドリンクのお世話になっているという方も、もしかしたら多いかもしれません。実際に、貝類が豊富に含むタウリンは、肝臓が正常に機能にするためには欠かすことの出来ない栄養素の一つなのです。

ただし、既に肝機能に大きな障害がある場合には、貝の食べ過ぎには注意が必要です。近年の研究では、過剰に鉄分を摂取すると、肝機能に悪影響を及ぼす可能性が高いということがわかってきました。残念ながら、貝類は比較的多くの鉄分を含んでいます。貝類ばかり食べるのではなく、あくまで、バランスの良い食生活を心がける中で、自然な量の貝類を摂取するということが重要です。

貝類に期待できる肝機能改善の効果

タウリンの効果

貝類が多く含むというタウリン。耳にする機会は比較的多いタウリンですが、では、タウリンとは具体的にはどのような栄養素であり、どのように貝機能の改善に役立つのでしょうか。
タウリンとは、含硫アミノ酸から合成される分子の一つです。しばしばアミノ酸の一種として説明されることがあるタウリンですが、タウリンはカルボキシル基を有していないため、アミノ酸ではありません。

タウリンのもつ効果を一言で言うと、タウリンには、「細胞のホメオスタシス(恒常性維持)を促進する」機能があります。人体や細胞には、外気温の変化といった環境の変化に左右されずに、一定の状態を保つ機能がありますが、ホメオスタシスとはこの機能を指します。例えば、夏に外気温が上がると自然に発汗しますが、これは、外気温の上昇に合わせて体温も上昇してしまうと人体にとって非常に危険なため、外気温の上昇に合わせて発汗することで体温を下げ、体の状態を一定に保とうとするホメオスタシスが働いているのです。

タウリンには、こうしたホメオスタシスを促進する効果があります。言い換えれば、体の中である一定の機能が働きすぎている場合にはその機能を抑制し、また、逆にある一定の機能が低下しているときには、その機能を改善させる効果があるのです。

そんなタウリンですが、肝臓に対しては、以下のような作用を発揮すことが知られています。

  • 胆汁酸の分泌を促成し、肝臓の働きを促す作用
  • 肝細胞の再生促進作用
  • 細胞膜安定化作用
    • 胆汁汁の分泌が促成されれば、当然、肝臓の解毒能力は向上し、したがって、アルコールの分解も容易になります。まさに、弱っている肝臓にとって、タウリンは救世主と呼ぶべき栄養素であると言えるでしょう。