セレン

加齢の象徴である過酸化脂質の分解や、活性酸素の生成を抑制する働きを持つ成分として注目される「セレン」。このページでは、肝機能改善におけるセレンの役割と期待できる効果、セレンが含まれている食品についての情報を紹介しています。

セレンに期待できる肝機能改善の効果

肝機能改善におけるセレンの働きとしては、内臓脂肪の蓄積を防ぐための「糖の効率よい代謝とエネルギー転換」、そして肝硬変の進展を防ぐための「肝臓の線維化の抑制」を挙げることができます。具体的にどういうことなのか、順番に詳しく解説していきます。

糖の効率よい代謝とエネルギー転換をサポート

肝炎はそのまま放置しておくと肝ガンに進展する可能性がありますが、とりわけアルコール性肝炎だった場合は、より肝ガンに進みやすいといわれています。

その原因は内臓脂肪がたまることですが、対策としては、体内の糖を効率よく代謝しエネルギーに変えることが必要です。

この点において、セレンは重要な役割を果たす可能性があります。なぜなら、セレン、亜鉛、クロムが極端に少ない糖尿病患者において、3つの成分を補ったところ、血糖値が下がったという臨床報告があるからです。

これは糖の代謝とエネルギー転換において、セレンが深く関与してサポートし、内臓脂肪の滞留を防いだことを示しています。

参照元:株式会社メディコ・コンスル(http://medico-consl.com/blog/2014/10/28/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%88%90%E5%88%86%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8/) (http://medico-consl.com/blog/2014/12/03/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%A8%E8%82%9D%E8%87%93%E7%97%85%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E4%BA%9C%E9%89%9B%E3%80%81%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0/)

活性酸素消去作用で肝臓の線維化を抑制

北海道大学と旭川医科大学の共同研究の発表によれば、肝硬変に対してセレン・亜鉛・クロムを主成分とする配合剤を使用したところ、肝臓の炎症や硬くなった部分が改善されたとのことです。さらに同配合剤は、肝炎から肝硬変に進展するプロセスとなる「肝臓の線維化」についても、抑制する働きがあることも分かっています。要因は、セレン・亜鉛・クロムの配合剤が持つ強力な活性酸素消去作用です。この報告からも、セレンには肝機能改善の効果を期待できることが分かります。

参照元:亜鉛セレン等複合栄養機能食品による肝線維化抑制効果についての動物モデルでの検討(http://medico-consl.com/public_html/wp-content/uploads/2015/11/nogei2.pdf)

セレンが豊富に含まれている食品

魚介類

名前はなじみが少ないセレンですが、栄養成分の摂取は食事やサプリメントなどから手軽に行えるのが特徴です。

セレンが多く含まれている食品は、魚介類・肉類・野菜です。具体的には、「いわし」「さば」「かつお」「まぐろ」「わかさぎ」「あわび」「ほたて」「うに」「玉ねぎ」「トマト」「ネギ」などです。

食品中のセレンの含有量は、特に穀類の含有量の場合、産地の土壌中のセレン濃度や飼育飼料におけるセレン含有量に大きく左右されます。サプリメントは各種商品が販売されていますが、こちらも商品によりセレンの含有量や配合成分が異なります。